中国の中央銀行である中国人民銀行がこのほど発表した「人民元国際化報告書2022」によりますと、中国の金融市場の開放は引き続き推進され、人民元資産が世界の投資家にとって高い魅力を維持していることが分かりました。
2021年末までに、海外の投資主体が保有している中国国内の人民元建て株式や債券、貸付金、預金などの金融資産の総額は10兆8300億元(約218兆円)に上り、前年に比べて20.5%伸びたということです。
データによりますと、人民元のクロスボーダー決済の利用が安定した伸びを見せています。2022年上半期、人民元クロスボーダー収支総額は20兆3200億元(約409兆円)に上り、前年同期比15.7%増、越境ECの人民元決済総額は4317億元(約8兆6846億円)で、前年同期比20.7%増となっています。
また、国際通貨基金(IMF)のデータによりますと、2022年第1四半期(1~3月)、人民元が世界の外貨準備に占める割合は2.88%に達し、人民元が特別引出権(SDR)の通貨バスケットに採用された2016年より1.8ポイント伸びたということです。
「中国国際放送局日本語版」2022年9月25日