中国連鎖経営協会が9日に発表した2022年中国即時小売発展報告書によると、即時小売が近年、中国で急成長している。特に過去2年に渡り感染再拡大が相次ぎ、即時小売事業が急速に拡大した。業界関係者は、即時小売は今後数年も高い年平均成長率を維持し、2026年に即時小売関連市場の規模が1兆元を超えると見ている。
即時小売は、小売デジタル化と即時配送業務の急台頭によって生まれた。その最大の特長は、実店舗をサプライチェーンとし、即時履行配送体制を基礎とし、消費者により便利でスムーズな自宅配送を提供する点にある。消費者の緊急の需要、もしくは日常的な需要を満たす小売の新業態だ。
報告書によると、即時小売の消費者がインターネットで商品を注文し自宅に配送されるまでの時間は通常1時間以内で、30分以内の場合も多い。従来のECの長距離配送は通常3−5日かかり、同じ都市内であれば半日か1日かかる。即時小売のサービス半径は通常3−5キロで、主に同じ都市の配送員が配送する。交通ツールは主に電動バイク。これは宅配員による「ラストワンマイル」の配送で主に電動三輪車を使う従来のECと異なっている。
中国の即時小売は2020年と21年に前年同期比80−100%の成長率を維持した。今後数年も高成長を続ける見通しだ。報告書の調査研究において、業界関係者は今後数年の年平均成長率を50%前後と予想した。業界全体が力強い成長の原動力と、大きな成長の余地を持つ。26年末までに即時小売関連市場の規模が1兆元を超える見通しだ。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2022年11月10日