世界初の7500立方メートル液化二酸化炭素運搬船、中国大連で着工

中国国際放送局  |  2022-11-26

世界初の7500立方メートル液化二酸化炭素運搬船、中国大連で着工。

タグ:運搬船

発信時間:2022-11-26 11:07:56 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 中国の造船最大手の中国船舶集団傘下の大連船舶重工集団がノルウェーのノーザンライツ社の受注を受けて建造する、世界初の7500立方メートル液化二酸化炭素運搬船2隻の建造が21日、中国東北地域の大連市で始まりました。同船の建造は、欧州で放出された二酸化炭素をノルウェー西部に輸送し、恒久的に封じ込めるプロジェクトの一環です。


 この2隻の船舶はノルウェー船級協会(DNV)に登録され、欧州における二酸化炭素の回収貯留プロジェクトに利用されます。プロジェクトは、欧州における工業活動で発生した二酸化炭素を回収してノルウェー西海岸に輸送し、ふ頭で処理した後に深さ2600メートルの海底下の地層に恒久的に封じ込める計画であり、欧州における二酸化炭素の排出削減につながるとみられています。


 建造される船の全長は約130メートル、船幅は21.2メートル、喫水は8メートルで、世界で初めて利用される特殊素材で作られたC型高圧タンクが搭載されます。燃料として用いるのは液化天然ガスと船舶用軽油で、硫黄酸化物と窒素酸化物の排出は最も厳しい基準を満たしています。また、風力推進補助装置(ローターセイル)、気泡注入による抵抗低減という新技術2種を生かし、省エネルギーの効果を上げるとのことです。


 「中国国際放送局日本語版」2022年11月26日

 

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