中米経済・貿易関係は、改善の時期を迎えたのか

中国網日本語版  |  2022-11-25

中米経済・貿易関係は、改善の時期を迎えたのか。

タグ:経済 貿易 輸出

発信時間:2022-11-25 14:14:40 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 中米首脳会談は両国の経済・貿易関係に最近では最も大きな原動力を注ぎ、中米経済・貿易関係の発展に対して重大なけん引力を生んだ。まず、中米首脳会談の開催そのものが、両国は協力できるという積極的なメッセージを伝えた。両国の経済・貿易関係が悪化を続けるという悲観的な予想を打破し、市場の自信を深めた。次に、双方の戦略的意図への理解を深め、各分野の協力を促進するため重要なけん引力を生んだ。それから、両国の経済・貿易チームが首脳の共通認識を実行に移し、実務的な協力を進めるため得難いチャンスを作った。また、その他の経済体が戦略的自主性を強化し、どちらかの側に立つことを拒否し、中国と経済・貿易の実務協力の展開を強化し、世界経済の分裂・対抗の回避を促す。(筆者=宋国友・復旦大学米国研究センター副主任、教授)

 

 全体的に論じると、両国の首脳会談は重要な時期に行われた重要な会談で、中米経済・貿易関係の低迷の底支え、中米経済・貿易関係の安定に資する。今後一定期間の両国の経済・貿易関係の実務的な発展を促す。

 

 米国の対中経済貿易の対抗性・極端性がやや弱まったが、中米経済・貿易摩擦が消滅することはなく、両国の経済・貿易関係は依然として挑戦に直面している。

 

 (一)米国側の対中経済・貿易の基本的な認識は依然として一方的で、膠着している。米国側の対中経済・貿易への認識には大きなズレがあり、中国の基本的な経済制度、国有企業の役割、市場参入水準、経済・貿易の利益分配などに対するネガティブな認識が変わっていない。米国側がこれらの認識の根本的なズレを解消しなければ、首脳会談で形成された共通認識がしっかり実行に移されるかを疑問視しなければならない。

 

 (二)中米経済・貿易関係は中間選挙後、米国国内の政争に利用される可能性が高い。

 

 (三)米国には中米の戦略的競争、世界における経済・貿易の優位性の維持という戦略的な考慮がある。中米の現在の経済・貿易摩擦は経済・貿易問題そのものだけではなく、中米の戦略的競争と強く関連している。米国の中国に対する経済・貿易政策は経済・貿易関係を考慮するだけでなく、対中戦略的競争に奉仕し、世界の戦略的地位を守るという需要も考慮する。そのため米国側は中国の競争力を弱めるという目標により、中米経済・貿易関係を位置づける。これを立脚点とし、米国は対中輸出規制などの経済・貿易規制を強化することになる。

 

 そのため、両国の経済・貿易関係に対する首脳会談の積極的な面を見ると同時に、二国間の経済・貿易発展に依然として存在する困難な面も見る必要がある。中米両国は持続的なハイレベル対話と市場交流により、引き続き両国の共通の利益を固めなければならない。中米経済・貿易関係の制御喪失を回避し、世界経済に対する大国の責任を示さなければならない。


 「中国網日本語版(チャイナネット)」2022年11月26日

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