消費の新たなブームを生むのは若者だ。中国で現在流行しているのは「国潮」だ。「プレンサ・ラティーナ」が27日、伝えた。
これは中国伝統文化の元素の伝承を奨励し、これを日用品に取り入れる流れのことだ。これは民族主義の現れとの見方もある。「中国製」のレッテルが貼られた製品を優先的に考慮するからだ。これらの製品は品質も独創性も海外の大手ブランドに匹敵する。
しかしこれは他者にとって、文化的なアイデンティティによりこのアジアの巨人のステータスを再構築する手段だ。これを支えているのは中国の経済、外交、その他の分野の指導者になる潜在力を秘めている若い世代だ。2020年ごろに、中国人が民族としての大きな誇りをつけたことで、国潮が飛躍を迎えた(特に1980−2010年に生まれた人の間で)。
中国人消費者の国内ブランドへの好みは、過去2年に渡り日増しに海外ブランドを上回った。外国企業も現在、方針転換に取り組んでおり、製品に中国の伝統的な理念を導入している。例えばナイキはすでにこの流れに順応し、アーティストと共にシューズの新製品を発売した。シューズのデザインには中国の6都市の伝統的な料理への敬意が込められている。
観測筋によると、国潮がしっかり定着しているのは、中国人消費者の間で実際に生じている、深い心理的変化を代表しているからだ。ビジネス界にとって、中国人消費者の文化、ステータス、市場の重要性及び影響力が日増しに高まっている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2022年11月30日