遼寧省大連市瓦房店市紅沿河鎮の住民は11月より、初めて原子力による暖房を利用している。これは東北地区で初の原子力暖房供給プロジェクトだ。供給源は数キロ離れた紅沿河原発だ。
原子力暖房供給とは、原子力で生まれる放射能を含まない蒸気を熱源とし、熱交換所で各レベルの熱交換を行い、最終的に各世帯に集中的に暖房を供給することを指す。瓦房店市紅沿河鎮の他にも、浙江海塩原子力暖房供給模範プロジェクトが昨年、正式に稼働開始した。海塩県の46万4000平方メートルの民家への暖房供給の需要を満たす。山東海陽原子力暖房供給は今年で2年目で、原子力暖房供給面積は今年25万平方メートル増加した。
遼寧紅沿河核電有限公司技術副チーフエンジニアの胡汝平氏によると、各世帯と原子炉の間には複数の隔離壁があり、熱交換では熱エネルギーを供給するだけで、媒介物の直接的な接触は生じない。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2022年12月1日