中国の健康を重視する新たな中産階層の中でアボカドの人気が上がっている。創意あふれる料理人はこのアボカドを多くの料理に使っている。これは中国にとって朗報だ。中国は長期的な対アフリカ貿易黒字を調整しようとしており、またラテンアメリカを除くアボカドの多様な産地を模索している。3日付香港紙「南華早報」が伝えた。
ケニアが今年7月に生のアボカドを中国に輸出した後、タンザニアが先月、中国に生のアボカドを輸出した2番目のアフリカ諸国になった。南アフリカも中国へのアボカド輸出に期待している。駐南アフリカ中国大使は、中国は2025年までに南アフリカから価値にして1000億ドルの商品を輸入すると約束したが、その重点にはアボカドを含む多くの優良商品が含まれると述べた。モザンビークとジンバブエも中国にアボカドを輸出する意向を持っている。
米ワシントンのシンクタンク「Stimson Center」の中国事業責任者の孫韻氏は、「対アフリカ貿易について、中国人は伝統に回帰し、アフリカとの農産物貿易の促進に取り組んでいる。これは中国とアフリカの相互補完性を認めている」と述べた。投資銀行・ルネッサンスキャピタルのチーフエコノミストのチャールズ・ロバートソン氏は、「アフリカからの食品輸入の拡大は、貿易関係のバランスを図る中国の取り組みの一部だ」と述べた。また中国は最近、数十の後発開発途上国の98%税目にゼロ関税を適用したが、その多くがアフリカ諸国だ。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2022年12月11日