中国国家鉄路集団有限公司によると、12月29日に寧夏回族自治区の区都・銀川と甘粛省の省都・蘭州を結ぶ銀蘭高速鉄道の中衛-蘭州区間がまもなく完成し開通する。これにより、銀蘭高速鉄道は全線が開通し、銀川-蘭州間が最短2時間56分で結ばれることになった。中国新聞社が伝えた。
銀蘭高速鉄道の総延長は431キロメートルに達し、工事は2期に分けて行なわれる。そのうち銀川-中衛区間は2019年12月29日にすでに開業した。このたび開業する中衛-蘭州区間は中衛南駅からスタートし、同自治区中衛市、同省の白銀市、蘭州市を経由して、蘭州と新疆維吾爾(ウイグル)自治区烏魯木斉(ウルムチ)市を結ぶ蘭新高速鉄道の蘭州西駅に接続する。路線の総延長は219キロメートル、設計速度は250km/h、駅は中衛南、北灘、平川西、靖遠北、白銀南、秦王川、蘭州西の7駅があり、そのうち中衛南と蘭州西の両駅は既存の駅を使用し、その他の5駅は新たに建設された。
鉄道会社は開業の初期には、平常ダイヤ、週末ダイヤ、ラッシュ時のダイヤに基づいて銀川-蘭州間の旅客列車を運行し、1日の運行本数は最大で15往復(30本)、そのうち蘭州-銀川間は4往復、蘭州-中衛間は1往復となる予定。蘭州-銀川間の所要時間は最速2時間56分となり、銀蘭高速鉄道の開通前より5時間26分短縮され、蘭州-中衛間は最速1時間42分で同4時間4分短縮される。
銀蘭高速鉄道は南北・東西方向各8 ルートからなる中国の高速鉄道網「八縦八横」の重要な構成要素だ。その開業は、甘粛や寧夏をはじめとする中国西部地域の鉄道路線網の構造がさらに整えられ、沿線の各民族の人々の移動・交通が非常に便利になり、地域の協調ある発展の促進と農村振興の全面的推進において極めて重要な意義がある。(編集KS)
「人民網日本語版」2022年12月30日