三峡集団が28日に明らかにしたところによると、同集団の主導で内蒙古エネルギー集団と建設する庫布其(クブチ)砂漠鄂爾多斯(オルドス)中北部新エネルギー拠点プロジェクトが、内蒙古(内モンゴル)自治区鄂爾多斯市達拉特(ダラト)旗で着工開始した。同プロジェクトは現在、砂漠地帯で開発・建設されている世界最大規模の風力・太陽光発電拠点プロジェクトであり、中国で初めて着工した1000万kW級新エネ大拠点プロジェクトでもある。科技日報が伝えた。
同プロジェクトは「新エネ拠点、下支え的石炭火力発電、送電ルート」の三位一体協同モデルを採用する。「新エネ大規模開発、風力・太陽光・火力・蓄電マルチエネルギー相互補完、省を跨ぐ送電、砂漠生態ガバナンス」の4大要素を融合させたシステマティックなプロジェクトを構築する。同プロジェクトはさらに重要な科学技術イノベーションにより、マルチ電源、マルチ蓄電タイプ、マルチ風力・太陽光クラスターなどの重要な技術的難題を解決する。太陽光発電、蓄電、デジタル化などの新興産業クラスターの発展を効果的に牽引する。新型電力システムにおける新技術、新メカニズム、新モデル、新業態に重要なモデル応用シーンを提供する。
同プロジェクトが発電する電力は、国家「第14次五カ年計画(2021-25年)」の電力計画で建設が計画されている蒙西(内蒙古西部)―京津冀(北京・天津・河北)直流送電ルートを利用し、風力・太陽光・火力・蓄電一体化の方法により京津冀地区に送電する。プロジェクト完成後の京津冀地区への毎年の送電量は約400億kWhにのぼり、うちクリーンエネルギーが50%以上を占める。これは標準石炭を約600万トン削減し、二酸化炭素の排出量を約1600万トン削減するのに相当する。中国の「ダブル炭素」(二酸化炭素<CO2>排出量ピークアウトとカーボンニュートラル)の目標達成サポート、経済・社会発展の全面的・グリーンなモデル転換の促進に貢献する。(編集YF)
「人民網日本語版」2022年12月30日