中国雲南省曲靖市から広西チワン族自治区の百色高速道路羅平市を経て八大河段までの区間が1日、開通した。これにより、曲靖市から百色市までの走行距離が60キロ近く、所要時間が約1時間短縮された。
中国では、新たな年を迎えるに当たって重大プロジェクトが数々行われている。
■数千メートルに及ぶ海底探査と深海掘削
超深水大型ガス田「深海1号」第2期プロジェクトで2日、第1坑井の表層噴射が完了した。坑井12本の掘削深度は合計で6万メートルを超えた。「深海1号」のピーク時の年間ガス生産量は45億立方メートルまで増加が可能で、2021年時点の海南島におけるガス消費量の90%に相当する。
■湛江湾内のシールドトンネル工事
広東省の広州市と湛江市を結ぶ広湛高速鉄道の湛江湾海底トンネル工事現場では、シールドマシン「永興号」が海域区間を貫通し、湛江市の中心市街地まで入ることに成功した。総投資額約1千億元に上る同プロジェクトが開通すれば、広州市の中心市街地から湛江市の中心市街地まで90分で行き来できるようになる。
■膠東半島の山あいにダム建設
山東省威海市にある国網新源公司の山東文登揚水発電所1号機が1日、発電を開始し、省内の電力網にピーク時に備えて60万キロワット分が供給された。同発電所の設計上の年間発電量は27億キロワット時で、年末までに6基が稼働を開始する。
中央経済工作会議では、「内需拡大に注力する」「政府投資と政策的な働きかけで社会投資を効果的に推進し、『第14次5カ年計画』の重大プロジェクトを早急に実施して、地域間インフラ連携を強化する」ことが提案された。
総需要の不足は、足元の経済運営が抱える大きな矛盾点となっている。投資が持つ重要な役割を大いに発揮させるためには、重大プロジェクトを一斉に立ち上げ、インフラ投資を加速し、内需を押し上げ、国内市場に眠る巨大な潜在需要を呼び覚ますなど、経済の安定的かつ健全で持続的な発展を促進する必要がある。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2023年1月7日