映画市場が力強く回復している。31日午後4時20分現在、中国の2023年度の映画興行収入(前売り券を含む)が100億元を突破した。
灯塔専業版の運営責任者である王舒氏は「証券日報」に、「これは年間100億元突破の最短記録で、同時に1月の最高記録を樹立した。うち春節枠が特に好調で、今年の映画興行収入のうち春節枠の新作が9割弱を占めている。中国の映画市場は好発進を迎えた」と述べた。
上場企業が参入
好調な興行収入は、複数の上場企業の取り組みのおかげだ。ある証券会社のアナリストは、「過去3年間の感染症の影響により、映画業界は苦しい経営を強いられた。大多数の映画業界上場企業は昨年、赤字を計上する見込みだ。今年は全面的に好転するとみられる。映画はクリエイティブ産業で、高品質の大作は1作品だけでも1社の業績を支えられる」と述べた。
各種取組で映画消費が回復
悦東文化の燁東CEOは「証券日報」に、「今年の映画興行収入が早くも100億元を突破したのは、春節が例年よりも早く、春節枠の公開が早めになり、優良作品が集中的に上映されたためだ。また新型コロナウイルス感染症の『乙類乙管』の実施と奏効により、オフラインのエンタメ消費が全体的に回復の流れを示している」と述べた。
聚影匯の創業者の朱玉卿氏は「証券日報」に、「今年の春節枠の意義は映画産業チェーンの回復と、撮影から宣伝、さらにはその後の関連全チェーンの回復と発展にある。また今年の春節中に各地の政府が映画商品券を発給し、映画産業の力強い発展を促進した。各種措置により、今年の映画産業はコロナ前の70%の水準に回復し、来年は全面的に回復する見込みだ」と述べた。
さらに今後を展望すると、今年は多くの映画が公開を控えている。万連証券の研究報告によると、29日現在で年内の公開を予定している映画は計84作品で、うち「見たい」の回答数が5万を超える映画は計26作品となっている。今後の興行収入に期待できる。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2023年2月1日