中国の経済成長率の予想値を持続的に上方修正し、中国域内の株式・債券を大量に買い増しし、中国経済の発展に期待する。多くの外資系金融機関は、現在の世界経済は複雑な挑戦に直面しているが、中国経済は世界のマインドを盛り上げる数少ない積極的な要素であり、世界経済の成長を促す「重要な推進力」と見ている。
キーワードその一 「上方修正」
国際通貨基金(IMF)はこのほど改定版の世界経済見通しを発表し、今年の中国経済成長率の予想値を5.2%に大幅に上方修正した。
IMFのみならず、大手国際金融機関も続々と今年の中国経済成長率の予想を上方修正している。モルガン・スタンレーは5%から5.7%へ、ゴールドマン・サックスは4.5%から5.5%へ、野村證券は4.8%から5.3%へ。JPモルガン、UBS、ドイツ銀行も上方修正した。
これは外資系金融機関の中国経済への自信を最も直接的に示している。
その一方で、国際金融市場における今年の世界経済の展望はこれほど楽観的ではない。IMFは今年の世界経済成長率を2.9%と予想した。国連は先ほど発表した「世界経済状況・予測2023」の中で1.9%と予想。世界銀行は1.7%に低下と予想。
シティバンク中国の余向栄チーフエコノミストは、「今年の中国経済の回復は、世界の景気後退リスクを和らげるとみられる」と述べた。
実際に中国は新型コロナウイルスのパンデミックの3年間において、世界2位の経済体として常に世界経済成長の主要勢力だった。中国は2020年に世界に先駆け経済成長を実現した主要経済体になった。21年には中国のGDPが110兆元を突破し、同年の世界経済の18.5%を占めた。2年平均の成長率は5.1%にのぼった。中国経済は22年に数多くの困難を乗り越え前年比3%増を実現し、多くの主要経済体を上回った。
中国経済は現在、再び大きな期待を寄せられている。国際的に有名な投資週刊誌「バロンズ」は昨年12月にウェブサイトで、「中国は世界で唯一、23年に企業の利益及びGDPで望ましい成長を実現する主要経済体になる見込みだ。これは世界経済にとって朗報だ。米国と欧州の経済成長率が下がるなか、中国は世界の景気後退を回避する可能性を高めている」と記した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2023年2月6日