今年の全国両会(全国人民代表大会と全国政治協商会議)は再び「代表通路」「委員通路」「部長通路」を開設した。人々の心と直接つながる、開放的で透明な窓である両会通路は、より開放的で自信あふれる中国を世界に示す。
5日午前7時、第1回代表通路の開始まで1時間あったが、人民大会堂のプレスリリースホールはすでに記者で混雑していた。人混みの中で、初めて通路に上がる90年代生まれの全人代代表の朱悦萌氏が静かに待機していた。
写真を持ちその他の代表に線虫の危害について語る高齢者は、中国科学院院士の張克勤氏だ。張氏は雲貴高原に居を定めてから40年以上になるが、何十年も一貫して研究に取り組み、線虫予防・対策の新たな道を切り開いた。
初めて全国政協委員に当選した楊洋氏は重度の聴覚障害者だ。楊氏は第1回委員通路で、「国のリハビリ及び融合教育に重大な成果があり、聴覚障害者のほとんどが言語障害を持つという状況は徐々に過去になっている」と述べた。
代表と委員らは人々を励ますエピソードを通路にもたらす。各業界で生じている大きな変化が分かるほか、中国の力強い発展の活力を感じ取れる。浙江省安吉余村の汪玉成代表は通路を歩く前、待ちきれないとばかりに村の画期的な取り組み「グローバルパートナーシップ計画」を紹介した。
部長も代表・委員も通路で、「大国の重器」、科学技術イノベーション、生態文明など人々が関心を寄せる情報を提供する。メディアは多くの収穫を手にし、世界もより活き活きとした立体的な両会と、より開放的で自信あふれる中国を感じ取る。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2023年3月12日