次に、FRBの金融政策が批判を浴び、多くの銀行により大きな経営リスクをもたらしている。
野村総合研究所の研究員である木内登英氏は、「FRBの利上げによる経済のクールダウンにおいて、多くのスタートアップ企業が後退期に入り、預金引き出しの需要が増加した。これはシリコンバレー銀行の流動性の挑戦を激化させた。銀行が保有する債券の価格はFRBの利上げにより持続的に低下し、帳簿上の巨額の損失が生じた」との見方を示した。
FRBは外からの物価高の警告を長期的に無視し、昨年3月になりようやく急ブレーキを踏んだ。ところが、危機を解消するため新たな危機を引き起こすとは思わず、銀行業に厳しい挑戦をもたらした。「ウォール・ストリート・ジャーナル」は、物価の挑戦が解消されぬまま、FRBは金融安定という新たな重要任務を迎えたと論じた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2023年3月16日