ブルームバーグの報道によると、シリコンバレー銀行とシグネチャー銀行の相次ぐ閉鎖後、国際市場の金融関連銘柄の時価総額が2営業日で4650億ドル蒸発した。これは2008年のリーマン・ショックのように、再び世界が肩代わりすることになるのではとの懸念を抱かせている。
その答えは、「国際市場が肩代わり中」だ。ドイツ連邦金融監督庁は13日、シリコンバレー銀行のドイツ支店の業務を停止させた。英国中央銀行はシリコンバレー銀行の英国支店の破産手続きに介入し、関連する英国企業の預金を保護している。
「ウォール・ストリート・ジャーナル」の報道によると、米国の銀行の相次ぐ閉鎖は、世界の中央銀行が金融安定を保つための圧力を拡大した。FRBの利上げに追随した一部の中央銀行は現在、金融政策の調整を余儀なくされている。一部の投資家と中央銀行関係者は、金融機関の関連度を鑑みると、市場の恐慌だけでもより多くの銀行もしくはその他の機関が苦境に陥り、経済面で悪循環を形成する可能性があると懸念している。
アイルランド中央銀行の元副総裁は、他国の中央銀行は米国の銀行のリスクにより、金融安定の保証と物価高容認の間でバランスを保つというジレンマに直面すると述べた。
多くの関係者は、米国の監督管理機関が経営破綻した銀行の預金を「保護」することは間接的な「支援」と見ている。税金を使い資本のさらにハイリスクな行為を奨励する疑いがあり、米国ひいては世界の金融市場にさらに大きなリスクをもたらす可能性があるという。
前回のリーマン・ショックにおいて、保険大手のアメリカン・インターナショナル・グループは1000億ドル弱の赤字を計上し、米政府から1000億ドルの支援を受けたが、その後に一部の重役に1億ドルのボーナスを支給したことで米国及び世界で物議を醸した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2023年3月16日