長沙税関が17日に発表した統計データによると、湖南省の今年1-2月の自動車輸出台数は前年同期比233.7%増の1万1876台で、輸出額は200.2%増の25億元だった。「証券日報」の調べによると、湖南省だけでなく広東省、浙江省、上海市などの同期の自動車生産・販売台数が前年同期比で大幅に増えた。うち国産新エネ車自主ブランドはコストパフォーマンスなどの長所により抜きん出て、国内外で広く好評を博した。
報道によると、中国の昨年の自動車輸出台数は340万台で、初めてドイツを抜き世界2位の自動車輸出国になった。今年1月の中国の自動車輸出台数は30万1000台で、日本の25万6200台を抜き世界一になった。
長沙税関の職員は、「湖南省の自動車輸出の急増は偶然ではない。湖南省はすでに新エネ車産業チェーンのシナジー効果を形成し、海外への輸出が急増している。これは湖南省の自主ブランド車がコストパフォーマンスなどの面で海外の消費者から認められていることを証明した」と述べた。
湖南大学経済・貿易学院副院長の曹二保教授は、次の見方を示した。
過去の長期に渡り、先進国の自動車メーカーがエンジン、ブレーキ、ギアボックスなどの特許の壁を作り、中国の自動車生産と輸出が制限を受けていた。近年は新エネ車産業の台頭に伴い、国内の多くの自動車ブランド及び部品メーカーがバッテリー、モーター、電気制御、半導体の面で完全な知的財産権を手にした。ガソリン車の特許技術の壁を迂回し、国産自主ブランドの海外進出を促した。海外の自動車産業発展の基本的な法則によると、まず自国の国内市場でリードし、それから輸出台数で世界の先頭集団に入り、最後に輸出台数及び輸出額で世界の先頭集団に入る。これにより自国の広範囲かつ長期的な雇用、納税、外貨獲得をけん引し、産業の成長期から産業のボーナス期に入る。中国の国産自主ブランド車は現在すでに国内市場で有利な地位を占めており、輸出台数で世界の先頭集団に入っている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2023年3月20日