4月22日は54年目の「アースデイ」だ。今年のテーマは「地球に投資する」で、健康的で持続可能な経済の実現を呼びかけた。
国連のアースデイのウェブサイトにある資料によると、気候変動と人類活動の自然への影響や生物多様性を破壊する各種犯罪行為は、地球が滅亡するペースを上げる可能性がある。地球では毎年、デンマークの面積を上回る約470万ヘクタールの森林が失われている。試算によると、現在およそ100万種の動植物が絶滅の危機に瀕している。
世界気象機関が21日に発表した報告書によると、2015-22年の8年は記録開始以降で世界で最も暑い8年だった。世界は昨年、かつてない一連の自然災害に見舞われた。酷暑、野火、洪水が各大陸の人々の生活に影響を及ぼした。気候変動によりこれらの災害の発生率が上がり、より深刻化している。
国連は「より人類と地球に有利な、より持続的な経済モデルに転向する必要が、今まで以上に生じている」と呼びかけた。アースデイの公式サイトは、持続可能な発展は人類と企業が繁栄に向かう道であるとした。
ところが異常気象、エネルギー不足、地政学などの多くの要素から影響を受け、一部の欧州諸国が火力発電を再開し、脱炭素プロセスが減速している。各国のエネルギー構造の調整がより難しくなり、グリーンなモデル転換のペースダウンの傾向が見られる。
最大の発展途上国である中国は常に、責任ある態度で世界の気候ガバナンスに積極的に参加している。中国は2020年に、より力強い政策と措置を講じ、2030年までのCO2排出量ピークアウトと、2060年までのカーボンニュートラル実現を目指すと表明した。データによると、中国の2021年のCO2排出強度は12年より34.4%低下した。中国は再生可能エネルギーの発展に取り組んでおり、昨年末現在で再生可能エネルギー設備容量が12億kWを超えている。風力発電、太陽光発電、バイオマス発電、建設中原子炉の規模でいずれも世界一になっている。
中国は世界の「グリーン増加」の主力軍だ。データによると、2000-17年の間に世界で増加した緑化面積のうち約4分の1が中国だった。中国の森林面積は現在2億3100万ヘクタールで、森林率は24.02%。草地面積は2億6500万ヘクタール。中国はすでに世界で森林資源の増加が最も多い国になっている。
グリーンな発展は現在及び今後一定期間の中国発展の重大戦略だ。パリ協定を積極的に実践する中国は世界に向けて、2030年までに単位GDPあたりCO2排出量を2005年より65%超減らし、非化石エネルギーが一次エネルギー消費量に占める割合を25%前後にし、森林蓄積量を2005年より60億立方メートル増やし、風力発電及び太陽光発電の設備容量を12億kW以上にすると約束した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2023年4月23日