中国経済の回復ペースが上がり、海外投資家の対中投資の自信を絶えず深めている。このほど多くの投資機関が中国経済の予想値を続々と引き上げている。
国際的な投資銀行のゴールドマン・サックスは最新の研究報告書の中で、メーデー連休(4月29日から5月3日)の力強い観光データに、依然として堅調な4月のサービス業勾配担当者指数が加わり、今後数カ月に渡り消費及びサービス業の回復が続くと見られるとした。ゴールドマン・サックスはこれを踏まえ、今年の中国経済成長率を6%で据え置いた。
世界最大の資産運用グループであるブラックロックは、今年の中国経済成長率を6.1%と予想し、各種政策の持続的な奏効により中国経済の内在的な原動力が持続的に改善されるとした。
ブラックロックの首席中国経済学者である宋宇氏は、「先ほど終わったメーデー連休中に観光の需要が引き出され、消費マインドがさらに回復した。これは経済回復の持続的なペースアップを促し、経済回復の期待は一般人の消費マインドの回復を後押しする。この両者が現在徐々に好循環を形成しつつある」と述べた。
モルガン・スタンレー華鑫ファンド株式投資部副総監の雷志勇氏は、「オフラインの消費シーンが盛り上がり、飲食業の成長ペースを上げている。また衣料品や化粧品の販売の顕著な改善を促している。他にも自動車や通信機器などの売上も上がり続け、消費の経済に対する顕著なけん引力を示している」と述べた。
中国経済の未来に期待すると同時に、外資系金融機関は対中投資のペースを上げ続けている。第1期で外資単独投資公募投資信託許可を得たニューバーガー・バーマンは、今月に2回目となる公募投信商品の募集を予定している。中国で初めて新設された外資単独投資証券会社であるチャータード証券は5月5日に登録・登記を終えたばかりで、現在は正式な事業展開に向け準備を進めている。
チャータード証券(中国)CEOの耿琳氏は、「中国市場は常に(チャータード)グループの世界で最も重要な市場だ。中国市場のチャンスの把握は、グループのグローバル重要戦略の一環だ。中国経済全体のために貢献したい」と述べた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2023年5月6日