キヤノングローバル戦略研究所研究主幹の瀬口清之氏は、「米国のゼロサム経済学は現実的な経済分野で実現できない。経済関係におけるロジックはウィンウィンか共倒れで、一方的に勝ち一方的に負けるという結果はありえない。米国はゼロサム思考を経済に用い、各種規制措置により他者を抑え、自らは勝つという目的を達成しようとしているが、最終的に必ず代価を払うことになる」と述べた。
経済協力開発機構は、米国の関税引き上げが他国の報復措置を引き起こせば、世界の貿易コストが10%増加し、世界の貿易規模が6%減少すると予想した。米ブルッキングス研究所の研究によると、世界で深刻な貿易戦争が発生すれば、世界経済は1930年代の大恐慌を再び迎えるという。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2023年5月16日