地域的な包括的経済連携(RCEP)協定が2日にフィリピンで発効し、15の参加国のすべてで発効手続きが完了した。
全面的な発効はマイルストーンであり、新たなスタートラインでもある。RCEPはその柔軟で包摂的で開放的という特徴を十分に発揮し、発展をさらに広げさらに深めるべきだ。協定の規定によると、RCEP発効から18カ月後に新たな参加国を迎えるため準備を整え、正式に申請済みの中国香港地区を地域メンバーとして積極的に受け入れる他、南アジアや中央アジアなどのその他の経済体の参加をさらに受け入れることも可能だ。同時に計画に基づき、後発国の開発援助を含むRCEPの実施を促すべきだ。かつRCEPの地域産業チェーン・サプライチェーン・バリューチェーンを最適化し、労働者、環境保護、データ交換などの面でより多くの規則を導入し、追加するべきだ。これには具体的には▽検査・検疫結果、技術、標準の相互認証の強化▽サービス貿易の自由化の促進、参加国の職業資格人員の相互認証の強化▽投資環境の全面的な最適化、非サービス業の協力拡大の模索――などが含まれる。(筆者・孟月明 遼寧社会科学院北東アジア研究所研究員)
「中国網日本語版(チャイナネット)」2023年6月10日