国家統計局は15日、2023年5月の中国の経済運営の成果を発表した。同局の付凌暉報道官が記者会見で、「今年5月には、国民経済の回復傾向が続き、モデル転換と高度化が持続的に推進された。しかし国際環境は依然として複雑で厳しく、世界経済の成長は力不足で、中国の国内経済は回復・好転したものの、市場ニーズはまだ明らかに不足気味で、一部の構造的問題が目立ち、経済の質の高い発展を推進するには引き続き力を加える必要があることは見逃せない」と述べた。中国放送網が伝えた。
付報道官は、「5月の生産需要の主要指標は前年同期と比較した成長率が低下し、これは主に前年同期の基数が上昇して高かったことが影響したためで、この基数要因の影響を取り除くと、経済運営は全体として安定していた。昨年4月の国内経済は新型コロナウイルス感染症の打撃による影響が大きく、5月以降の経済は明らかな回復上昇傾向を示し、対応する基数も明らかに上昇した」と述べた。
全体を見ると、今年5月の経済運営は回復傾向が続き、生産需要が徐々に回復し、雇用と消費価格が全体として安定し、経済運営は回復傾向を維持し、発展の質が持続的に向上した。
供給サイドを見ると、5月にはサービス生産指数が前年同期比で11.7%上昇して、急速な上昇が続いた。特に接触型サービス業の成長が速く、ホテル・飲食業生産指数は同39.5%上昇した。工業生産の面では、5月には全国の一定規模以上の工業企業(年売上高2000万元以上の企業)の付加価値は同3.5%増加し、前年同期の基数上昇の影響を取り除くと、2年間の平均成長率は前月を上回った。
需要サイドを見ると、消費と投資が徐々に回復し、5月の社会消費財小売総額は同12.7%増加し、そのうち飲食産業の売上が同35.1%増加した。1-5月の固定資産投資は同4%増加し、そのうちインフラ投資は同7.5%増、製造業への投資は同6%増だった。対外貿易の面では、5月の中国の輸出入総額は同0.5%増加し、一部の新興経済国の対外貿易が減少したのとは非常に対照的だった。
また雇用と消費価格も全体的に安定した。5月の全国都市部の調査失業率は5.2%で、前月並みの水準となり、消費者物価指数は同0.2%上昇し、需給関係はほぼ安定し、消費価格は全体として安定が続いた。新産業や新業態といった新興の原動力が急速に成長した。
付報道官は目下の経済成長が直面する状況について、「国際的環境は依然として複雑で厳しく、世界経済の成長は力不足で、中国の国内経済は回復・好転したものの、市場ニーズはまだ明らかに不足気味で、一部の構造的問題が目立ち、経済の質の高い発展を推進するには引き続き力を加える必要がある」と述べた。(編集KS)
「人民網日本語版」2023年6月17日