日本の『NikkeiAsia』は8月13日、「中国企業の研究開発費が過去5年で倍増」というタイトルの記事を掲載した。それによると、中国企業は独自製品の開発に対する投資を増やしており、日本や欧米の同業者から購入した製品を模倣することはない。中国本土の上場企業による2022年の研究開発投資額は1兆6400億元に上り、過去5年間で2.6倍に増加した。
中国本土の上場企業が抱える研究開発担当および研究開発関連スタッフは合計308万人に上る。自動車メーカーの比亜迪(BYD)は、7万人近くに上る巨大な研究開発チームを有する。この強力な研究開発チームによって、同社はリン酸鉄リチウムを使用した安全性と大容量を備える先進的な「ブレードバッテリー」などの製品を開発した。また、プロセッサ(CPU)や人工知能向け半導体を開発する海光信息技術股份有限公司は、従業員の90%が研究開発部門の担当者で、同部門担当者の平均年収は非常に高いという。
中国が企業の海外依存からの脱却を後押ししている理由は複数ある。1つは米中対立の激化だ。もう1つは中国経済の成長鈍化で、大規模な投資を通じて技術に注力して業界を発展させることは、中国が経済停滞を回避するのに役立つと考えられている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2023年8月20日