飲食消費の急成長、フライト数の持続的な回復、スマート家電の販売の好転。消費回復はマクロデータのみならずミクロな業績にも反映されている。このほど複数の上場企業が上半期の成績表を発表した。業績全体を見ると、消費類上場企業の売上が増加し、収益性も大幅に上がっている。これは上半期の消費の需要増、市場の持続的な拡大の旺盛な活力を示した。
中金公司研究部首席国内戦略アナリストの李求索氏は、「8月18日までに上場企業の上半期の業績報告書と収益予告の開示率が50%弱にのぼっている。開示済みの企業の業績状況を見ると、上半期はサービス消費業の回復が順調だった。オフラインで人が戻り、移動活動が再開されるに伴い、一部分野で一定の供給不足が生じ、価格上昇を支えた。飲食、観光、ホテル、オフライン小売、映画などのサービス消費分野の回復がスムーズだった。これは中国の消費形態が徐々に、商品消費中心から商品・サービス消費同時重視に移る大きな流れを示した」と述べた。
上海証券取引所はその上場企業の中間報告書に基づき、消費者と消費の需要に多元化と高度化の流れが見られ、多くの見所があったと分析した。家電業界の業績は成長を保ち、スマート家電が若い消費者から好評を博した。国産コスメが台頭し、珀莱雅や上海家化などの上海上場4社の純利益が前年同期比83%増の8億元にのぼる見込みだ。食品業界の製品構造が高度化し、「預制菜」(調理済み食品)が新型消費商品になった。35社の食品・飲料類企業の純利益が前年同期比20%増の475億元にのぼる見込みだ。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2023年8月31日