中国は航空機製造業の強国になりそうだ。中国は初の大型旅客機「C919」に期待を寄せている。同機は昨年、型式合格証を取得した。現在は中国市場で注目されるに留まっているが、市場に進出したばかりのC919はすでにエアバスとボーイングという長い歴史を持つ航空機メーカーに影を落としている。ボーイングは特に懸念しつつ中国の新型機に注目している。仏RFIが伝えた。
懸念はより現実的になっている。中国の主要航空会社の一つである中国東方航空は先週、C919を100機調達するという非常に大きな計画を発表した。調達額は約99億ドル。正式データによると、製造元の中国商用飛機のC919の受注はすでに1061機にのぼっている。
ボーイングが懸念するのは、中国が同社にとって最大の輸出先であるからだ。C919のこれらの受注はボーイングのシェアが食われたことを意味する。しかも中国での販売はすでに長年に渡り低迷している。
C919は現在まだ、世界に直接的な影響を及ぼしていない。中国の新型大型機は中国域外、特に欧州と米国での飛行を許されていない。現在はブルネイの航空会社1社しか注文を出していない。またC919は中型ナローボディ機で、ボーイング737やエアバスA320に相当する。そのためこの2社の老舗メーカーの大型機と競争するわけではない。
しかしこれは既存の航空業のパワーバランスを崩す可能性がある。中国市場だけでも大きな規模を形成できる。中国は今後20年で世界の新型機交付数の5分の1を占める。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2023年10月10日
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