中国船舶集団傘下の江南造船が建造した世界最大クラスの2万4000TEU超大型コンテナ船「地中海・中国号」が9日、予定より1カ月早めに中船長興造船拠点で竣工し、交付された。
同船は中国船舶滬東中華が設計し、ノルウェー船級協会の認証を受けている。同船の全長は399.99メートル、型幅は61.5メートル、型深さは33.2メートル。甲板の面積は標準的なサッカーコート4枚弱分で、コンテナを最大25層(高さは22階建てビルに相当)まで積み重ねることができる。2万4116TEUのコンテナを積載できる、世界でコンテナ積載量が最大クラスのコンテナ船だ。
同船はグリーンで環境にやさしい。ハイブリッド脱硫装置と、独特なバルブ船首、大直径スクリュー、省エネ導管などの装置を搭載。また気泡抵抗低減システムを初めて採用し、船舶全体のエネルギー消費量を効果的に削減し、それに伴い3-4%の炭素排出量を削減でき、通年で6000トン以上の炭素排出を削減できる。初めて軸発電機システムを採用しており、燃料消費量を効果的に減らせる。燃費を改善し船舶のエネルギー効率設計指数を最適化し、温室効果ガスの排出を削減する。
情報によると、同船は10月13日にオランダのロッテルダムに向かい出発する予定だ。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2023年10月10日