中国が中東欧諸国と初の自由貿易協定を締結、その意義は何か

中国網日本語版  |  2023-10-29

中国が中東欧諸国と初の自由貿易協定を締結、その意義は何か。中国政府とセルビア政府は10月17日、「中華人民共和国政府とセルビア共和国政府の自由貿易協定」を締結した…

タグ:自由貿易

発信時間:2023-10-29 14:21:40 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 中国政府とセルビア政府は10月17日、「中華人民共和国政府とセルビア共和国政府の自由貿易協定」を締結した。これは中国とセルビアの包括的戦略的パートナーシップにおいて新たな進展となっただけでなく、中国と中東欧諸国との間で締結された最初の自由貿易協定となった。中国・セルビア自由貿易協定の締結は、両国首脳の共通認識を実行する重要な措置で、高水準な自由貿易区ネットワークを世界に広げる大きな実践にもなる。


 セルビアは中国の「一帯一路」共同建設の重要なパートナーとして、西バルカンさらには中東欧地域における相互接続協力の中核的拠点となっている。両国は経済、貿易、インフラ建設、生産能力などの分野における協力で豊富な成果をあげており、実務協力が深まりと広がりを見せている。2022年の中国とセルビアの二国間貿易額は前年比10.1%増の35億6000万ドルだった。中国・セルビア自由貿易協定の締結は、両国の協力を継続的に深化させ、貿易の円滑化を促進するという積極的な意向を反映している。


 中国・セルビア自由貿易協定は双方向の全面的な開放を促進する。中国とセルビアはそれぞれ90%の税目について相互に関税を撤廃し、最終的に輸入額に対する関税ゼロ税目の割合が95%前後に達する見込みだ。対象範囲を見ると、中国側はセルビア側が重視する発電機、モーター、タイヤ、牛肉、ワイン、ナッツなどを関税ゼロとしており、協定全体ではセルビアの1万412税目と中国の8930税目が対象となった。


 中国・セルビア自由貿易協定は世界の自由貿易にさらに大きな原動力を注入する。中国・セルビア自由貿易協定の締結は、セルビアが中国にとって29番目の自由貿易相手国になったことを意味し、中国の自由貿易協定ネットワークをさらに深化させることで、ハイクオリティな発展を実現した。中国・セルビア自由貿易協定は、双方が世界貿易の自由化と円滑化を支えるための強固な措置で、双方が同協定の中で原産地規則、特定原産地規則、投資促進・投資円滑化の措置、知的財産権保護分野の協力を強化する調整と協議、競争法の構築促進などを含む貿易ルールに関する多くの取り決めをカバーしている。セルビアは世界貿易機関(WTO)に未加盟だが、中国とセルビアは自由貿易協定において、関連分野の権利・義務と措置はWTOのルールに則ることを約束した。これは、多国間貿易システムと経済グローバル化を積極的に支持するという中国とセルビアの共通認識と堅い決意を十分に示している。


 中国・セルビア自由貿易協定は「一帯一路」共同建設の持続的な発展にさらに強い原動力を注入する。中国とセルビアが手を携えて世界の自由貿易を推進する新たな措置は、中国と多くの発展途上国が平和的発展、互恵協力、共同繁栄を推進する現代的な制度の構築を後押しする。セルビアのメディアは、西バルカンの経済発展を支える中国の役割が大きくなるにつれ、中国・セルビア自由貿易協定のポジティブな影響は二国間レベルを超え、中東欧地域全体にとって大きなマイルストーンになるだろうと伝えた。


 「中国網日本語版(チャイナネット)」2023年10月29日

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