第1回中国国際サプライチェーン促進博覧会(サプライチェーン博)が28日、北京市で開幕した。世界の産業チェーンの各界関係者が北京に集い、より広範な協力を模索し、サプライチェーンを「ウィンウィンチェーン」に変える。
グローバルサプライチェーンの安定と円滑は世界経済の回復を促すための基礎だ。ところが世界の動乱の情勢により世界の産業チェーンとサプライチェーンに地域化と断片化が生じ、かつグローバルサプライチェーンが日増しに「縮小化」に向かっている。
第1回中国国際サプライチェーン促進博覧会(サプライチェーン博)において、中国国際貿易促進委員会はラオス、ルワンダ、ギニアビサウ、東ティモール、ハイチなどの開発途上国の出展業者を対象に展示ブース設営の補助や減免などを提供している。これらの国の企業が特色ある優良製品及びサービスを展示し、グローバルバリューチェーンにより良く浸透し、世界経済発展の成果を共有できるようにしている。
英中貿易協会のシェラード・クーパー・コールズ会長は、「サプライチェーン博の目標は世界経済を結び、世界経済の効率を最高にすることだ。世界貿易はグローバル企業や中小・零細企業だけでなく、すべての人に奉仕するもので、一般人も利益を得ることができる。例えば健康、資産、幸福の面で大幅に向上できる」と指摘した。
現在の複雑な情勢を受け、協力は安定的で健全で強靭なサプライチェーンを構築する前提条件に、またサプライチェーンを「ウィンウィンチェーン」にするための鍵になっている。
国連貿易開発会議のレベッカ・グリンスパン事務局長は、「グローバル化の真のストーリーはサプライチェーンを通じて書かれる。第1回サプライチェーン博には開拓の意義があり、非常に独創的な方式だ。サプライチェーン全体の企業を一箇所に集め、かつサプライチェーン川上・川中・川下の協力を促進できる。多国間主義と対話への支持をさらに揺るぎないものとするためには、単独で取り組むのではなく手を携え共に進むべきだ」と述べた。