今年は中国とベトナムの包括的戦略的協力パートナーシップ構築15周年だ。税関総署が12日に発表したデータによると、中越の貿易は良好な発展の流れを保っており、今年1−11月の中越物品貿易額は前年同期比3.6％増の1兆4500億元だった。うち11月は前年同月比12.5％増の1619億2000万元で、月間で過去最大規模となった。

　中越による近年の地域経済一体化の持続的な推進、企業による相互接続、デジタル経済、グリーンな発展、越境ECなどの戦略的及び新興分野の協力の支持により、中越の経済・貿易協力に大きな成果があった。ベトナムは2016年より中国のASEANにおける最大の貿易パートナーの地位を維持しており、今年1−11月の中越貿易額が中国・ASEAN貿易額に占める割合は25％だった。

　中国とベトナムは農業分野の協力の余地が大きく、農産物の貿易規模が持続的に拡大している。統計によると、今年1−11月の中国のベトナムからの農産物輸入額は前年同期比20.3％増の446億2000万元だった。うち2022年に新たに輸入が解禁された生のドリアン、生のサツマイモ、ツバメの巣の輸入額は146億5000万元で、農産物全体の32.8％を占めた。

　また中国の野菜や温帯果物もベトナム市場で好評を博している。今年1−11月の中国の対ベトナム農産物輸出額は前年同期比3.1％増の343億1000万元。うち野菜は同12.7％増の65億8000万元、柑橘類は同29.1％増の23億9000万元、生のブドウは同1.7％増の13億元。

　また新型コロナウイルスの感染対策の最適化後の経済回復と発展が、越境貿易の回復をけん引した。中国の1−11月の辺境少額貿易や辺民互市貿易によるベトナムとの貿易額は前年同期比35.1％増の1185億8000万元で、両国の貿易額の伸び率を2.2ポイント上げた。うち広西チワン族自治区と雲南省の対ベトナム越境貿易がスムーズに回復し、前年同期比で前者が34.4％増、後者が65.6％増となった。

「中国網日本語版（チャイナネット）」2023年12月13日