日常生活には電力が不可欠だ。寒波による低温の影響で、山間部の送電線は着氷が発生しやすい。これは送電網の安全で安定的な稼働にリスクをもたらす。
直流融氷は現在広く導入されている、送電網の広範囲の着氷の解決策だ。直流融氷は主に送電線に直流電圧をかけ発熱させることで着氷を解消する。しかし一般的なアース線は通電せず、直流融氷を行えず、着氷が深刻化する。関連企業はこの問題を解消するため、レーザー砲や火炎放射ドローンなどの新型除氷方法を次々と研究開発した。
レーザー砲はこれまで主に、送電線に引っかかった物の遠距離除去に用いられていた。特定の出力及び波長帯のレーザーを、氷雪などの非金属の異物に放射するのがその原理だ。このレーザーは特定の距離内で効果を発揮し、除氷効果が顕著だ。
火炎放射ドローンの除氷方法はよりシンプルで直接的に見える。送電線が着氷した場合、ドローンは火炎放射器を搭載し浮上し、着氷箇所に狙いを定め火を出すことで雪を溶かす。
南方電網広東電網公司は国内で真っ先に火炎放射ドローンを用い、高圧送電線のアース線の除氷作業を試みた。同社が使用するドローンは5分内に火炎を8回放射でき、アース線の着氷が深刻な区間の融氷ペースを大幅に上げた。責任者は、「ドローンは機動性が高くフレキシブルで、便利で効率的という特徴を持つ。当社はすでに日常的な電線の巡回点検や着氷防止巡視などに広く導入している」と述べた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2024年1月4日