四川省甘孜(カンゼ)・チベット族自治州道孚県にある雅礱江道孚揚水発電所が11日、正式に着工しました。この発電所は四川省で設備規模が最大の揚水発電所で、世界で標高が最も高い大型揚水発電所となります。
国家開発投資集団雅礱江公司工程管理部主任の李名川氏は、「発電所には35万キロワットの可逆式ユニットが6基設置され、1日に蓄電できる電力量は1260万キロワット時で、200万世帯の1日の電力需要を満たすことができる」と紹介しました。
道孚揚水発電所が建設される場所の標高は4300メートルで、発電所の上・下貯水所の最大水位差は760メートルを超え、中国で稼働水位の落差が2番目に大きい揚水発電所となります。建設は極めて高い探索性と課題性を伴います。また、道孚揚水発電所は、雅礱江流域における再生可能エネルギー総合基地の重要プロジェクトで、同基地では現在、水力発電と新エネルギー設備が2100万キロワット近く稼働しています。計画によりますと、2035年にモデル基地が全面的に完成し、設備容量は7800万キロワットとなる予定で、世界最大のグリーン・クリーン再生可能エネルギーモデル基地になるということです。(RYU、野谷)
「中国国際放送局日本語版」2024年1月17日