今年に入り、越境ECサイトで国産電動三輪車の注文が持続的に増えている。アリババでの電動三輪車の海外からの注文は、5月末時点で前年同期比35%以上の増加となっている。
国産電動三輪車、海外で人気の理由は?
需要を見ると、多用途型の電動三輪車は人を乗せ荷物を運ぶことができる。ハンドルを握りスイッチを入れるだけで、未舗装の凸凹の道でも楽に走行できる。便利で頑丈で、欧州の都市の狭い街道や欧米の農村部の大農場に適している。
供給を見ると、欧米の農場でよく用いられるピックアップトラックと同じ用途の中国製電動三輪車の販売価格は5分の1のみで、操作がよりシンプルでコストパフォーマンスがより高い。
詳細に分析すると、電動三輪車の海外での人気は偶然ではなく、中国製の地道な努力の賜物だ。
河南省洛陽市偃師区では、1台の電動三輪車を生産するためわずか30分ですべての部品を集められる。産業体制の強みは、価格力の力強い支えになる。多くの企業が近年、技術向上による競争力強化に取り組んでおり、中国製品の海外進出の底力をつけている。グリーンで低炭素という方向を見据え、電動三輪車が徐々にガソリン車に置き換わっている。スマートなモデル転換の流れに乗り、一部の製品はスマートコネクト機能を追加した。携帯電話とつながり、自動で測位を行う。技術イノベーションの持続的な強化で、製品のグリーン化・スマート化・ハイエンド化を促し、海外の消費者から重視されている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2024年6月29日