中国人消費者の需要減に関する贅沢品業界の懸念が、この数カ月に渡り取り沙汰されている。中国人消費者は贅沢品への興味を失ったのだろうか。米サイト「JingDaily」が14日、伝えた。

多くの贅沢品ブランドが大幅に値上げしたが、その価値は上がっていない。これは中国人消費者の行為を理解する上で重要だ。購入者が成熟し、価値への意識も高まっている。賢く価格に敏感なことで知られる中国人消費者はすでにこれに注意している。例えばあるブランドは2023年に最も人気のある手袋の価格を20％上げた。生産コスト増の理由を出したが、多くの中国人消費者は品質もしくはデザインのいかなる改善も、値上げの合理性を証明できないと考えた。

Z世代とミレニアム世代の消費者は贅沢品市場の重大な変化を促している。彼らは24年に中国の贅沢品消費の6割前後を占めた。中国は大型贅沢品市場のうち最も若い市場で、贅沢品消費者の平均年齢は29歳。これらの若い消費者が優先するのは、購入者を中心とする感情に富むブランドストーリー、独特な体験、持続可能性、その個人の価値観と一致するブランドだ。

中国人消費者（特に若い世代）はデジタル化への参加に非常に期待している。多くの西側ブランドは中国のデジタルプラットフォームでこの期待に応えにくい。デジタルインタラクションの重要性はどれほど強調しても足りないほどだ。

「中国網日本語版（チャイナネット）」2024年10月16日