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中国製EVに中核技術はあるか

中国網日本語版  |  2024-10-25

中国製EVに中核技術はあるか。

タグ:電気自動車 中核技術 追加関税

発信時間:2024-10-25 15:15:51 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

中国の電気自動車(EV)には果たして中核技術があるのだろうか。この質問に答えるためにはまず、EVの中核技術とは何かをはっきりさせる必要がある。従来のガソリン車の中核技術が主にエンジン、ギアボックス、シャーシの3大部品を指すとするならば、EVの中核技術はバッテリー、モーター、電気制御と、スマート運転及びスマート運転席だ。

国家戦略のけん引と企業による難関攻略により、中国のEVは米日欧のガソリン車の有力分野を避け、新エネというコースで中核技術のリードを形成した。例えば2023年度国家科学技術進歩2等賞を獲得した、大規模産業化向けの動力電池研究開発及び製造基幹技術がある。うち単結晶ニッケルコバルトマンガン三元、気体電力デカップリング安全防護、DPPBレベルゼロディフェクト製造(バッテリーセル単体の欠陥率は10億分の1)などの技術は世界初。中国自動車産業は中核部品技術で初めて世界をリードし、中国の新エネ車産業化を力強く促した。

実際に産業チェーンの強みは上述した中核技術によって支えられる。中核技術の支援がなければ、一国の産業チェーンとサプライチェーンはリードの強みを形成できない。現在の世界自動車産業の協力の性質を見ると、VWやステランティスなどのグローバル自動車メーカーは小鵬や零跑汽車に出資し、技術・製品・ブランドを導入している。導入する側と輸出する側の立場が変わったことは、グローバル自動車メーカーの中国EV技術への評価を示している。中核技術が製品の強みを支えるのでなければ、EUが保護貿易の棍棒を振り回し中国製EVに高額の追加関税を導入し、自身の自動車メーカーのモデル転換の時間を稼ごうとすることはない。

興味深いことに、米ブルームバーグは先月、「中国政府は中国自動車メーカーによる海外工場でのノックダウン生産を奨励している」と報じた。これは自動車の中核・基幹部品が国内で生産され、目的地で最終組み立てが行われることを意味する。筆者の意図はさておき、これは少なくとも中国製EVに中核技術が存在することを間接的に証明している。

国内の自動車市場は現在競争が激しく、さらに産業の変革の圧力と自動車メーカーの販売増の誘惑が重なり、自動車をめぐる世論はかつてないほど複雑で騒然としている。浮足立った環境においてこそ、客観性と理性を保つ必要がある。盲目的に自己評価を高くし過ぎても、低くし過ぎてもならない。産業発展に正確な認識と判断を持つことは、企業が競争の中で立ち位置を見つけ、強みを手にするための前提条件だ。

「中国網日本語版(チャイナネット)」2024年10月25日

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