中国ラオス鉄道やジャカルタ―バンドン高速鉄道の完成と開通、中国タイ鉄道、中国ベトナム越境鉄道、中国―キルギス―ウズベキスタン鉄道の実質的な進展に伴い、長く鳴りを潜めていた壮大なる構想「汎アジア鉄道網」計画が近年、再び注目されている。「環球時報」が伝えた。
保護貿易と脱グローバル化が台頭し、大国の競争と地政学的な懸念の再燃を背景とし、アジア太平洋の協力が現在、ボトルネックと制約に直面している。そのため相互接続をめぐる地域諸国の共通認識の形成がより切実になっており、汎アジア鉄道網の建設の好機が到来した。新たな情勢を受け、汎アジア鉄道の建設は貿易の壁を打破し、アジア太平洋に効率的で低コストの越境運輸ルートを提供し、地域内のビジネス往来に新たな原動力を注ぐことができる。またアジア太平洋の資源を集め、地域経済一体化を促し、地域経済の全体的な競争力を高めることができる。安全と発展を高度に重視する各国は、越境鉄道建設協力によって戦略的協力を強化し、政治の相互信頼を促進し、運命共同体の意識を強め地政学的リスクを相殺できる。また陸上エネルギールートを作ることで海上エネルギー輸送への依存を弱め、各国のエネルギー安全をより良く保障し、地域の戦略的安定性を高め、複合する挑戦に共に対処する各国の能力を高めることができる。(筆者=項昊宇・中国国際問題研究院アジア太平洋研究所特別研究員)
「中国網日本語版(チャイナネット)」2025年1月3日