「谷子(グッズ)」という言葉が2024年、密かに流行した。統計によると、24年の中国の「グッズ経済」市場規模は前年比40%超増の1689億元にのぼった。
ここでのグッズとは、マンガ、アニメ、ゲームなどのIPを原型とし作られる二次元関連商品で、ポスター、バッジ、置物、フィギュアなどが含まれる。
グッズ経済のブームは、都市の産業発展に対する新型文化消費のポジティブな駆動を反映している。上海市政協委員、上海社会科学院情報研究所科学技術イノベーション研究室主任の王興全氏は取材で、「上海では現在、二次元産業が急速に発展している。グッズ経済だけでなく、二次元ゲーム産業や二次元イベントなどが活況を呈している。これらは上海が若者を集め、都市の雰囲気を盛り上げ、文化のタイプを刷新し、都市更新を実現する特殊な方法になりつつある」と述べた。
北京、深セン、広州、杭州、成都などの都市は現在、二次元産業の発展に力を入れている。王氏のリサーチによると、上海には多くの優れた現地二次元企業があるが、多くの二次元イベントでは大量の海外IPが主導権を握っている。現地のオリジナル作品は影響力の面でまだ開きがあるという。王氏は、「産業の認知度を高め、オリジナルブランドを支援し、業界の力を集めるため取り組む必要がある。より多くの優れた二次元企業が都市発展と深く結びつき、業界の共通認識と協力によって独特な魅力を持つ、健康的で活気あふれる二次元都市ブランドを作ることを奨励するべきだ」と提案した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2025年1月14日