2025年CCTV春節聯歓晩会(春晩)の演目「秧BOT」で、上着を身にまといハンカチを手に持った16体のロボット「福兮」がヤンコ踊りを披露し、観衆の目を輝かせた。人型ロボットが再び注目の的になった。
上海杉達学院デジタルビジネス研究センターの唐樹源副主任は「証券日報」に対して、「同演目の人型ロボットは機械的というステレオタイプなイメージを打破した。その裏側にあるのは、ロボットの運動制御能力の飛躍、複数のロボットの連動技術のブレイクスルー、視覚感知システムのアップグレードなどだ。これらの成果は、中国が人型ロボット分野ですでに世界の先頭集団に入ったことを示す。25年は人型ロボット量産化元年で、工業シーンで真っ先にこのツールが導入される見込みだ。将来的には個人や家庭の消費側まで広がるだろう」と述べた。
情報によると、「福兮」は杭州宇樹科技有限公司が開発した人型ロボット製品「宇樹H1」だ。同社の関係者によると、このダンスは3カ月弱の期間を経て完成した。主にAI強化学習を通じ、ロボットが自らダンスし、ナビゲーションを行えるようにしたという。
24年下半期以降、国内外の多くのテック企業から人型ロボット小規模量産化の情報が伝わった。楽聚(深セン)機器人技術有限公司は25年1月、100体目となるフルサイズ人型ロボットを北汽越野車に交付した。これは同社のフルサイズ人型ロボットが大量交付の新たな段階に入ったことを意味する。上海智元新創技術有限公司は24年12月、汎用ロボット商用量産化の開始を発表した。計画上の年間生産量は962体。テスラの24年6月の年間株主総会では、25年よりその人型ロボット「オプティマス」の限定生産段階に入ると発表された。1000体以上のオプティマスが工場内で試験的に稼働する可能性がある。すでに複数のA株上場企業が人型ロボット産業チェーンに入り、各分野で長期的な進歩を実現し、積極的に協力を進めている。
工業・情報化部は通達した「人型ロボットイノベーション発展指導意見」の中で、25年までに人型ロボットイノベーション体系を初歩的に構築し、一連の基幹技術でブレイクスルーを達成し、コア部品の安全で効果的な供給を保証するとした。完成機を世界先進水準にし、かつ量産化を実現し、特殊、製造、民生サービスなどのシーンでモデル導入し、効果的なガバナンスのメカニズム及び手段の形成を模索するとした。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2025年2月5日
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