中国の越境ECは近年、規模が拡大し質が上がり、すでに中国の貿易及び世界経済・貿易分野の新たな見所になっている。
初歩的な統計によると、中国の2024年の越境EC貿易額は10.8%増の2兆6300億元で、過去5年で規模が10倍超拡大した。現在の中国の越境EC企業数は12万社以上で、越境EC企業が海外で登録した商標は3万件以上。越境ECの輸出面の潜在力がさらに引き出され、輸入面の強みも持続的に発揮されている。
北京第二外国語学院経済学院の羅立彬副院長は、「中国の越境EC貿易額はこの10年で、中国の貿易全体の伸び率を持続的に上回り、貿易額全体に占める割合が上がり続けている。中国越境ECプラットフォームの急速な台頭は、中国の貿易における強みの変化を反映している」と述べた。
中国の貿易は今年、外部環境の多くの不確実性と挑戦に直面する。対外経済貿易大学国際経済研究院の桑百川院長は、「貿易デジタル化の発展により、越境ECという新型貿易モデルの貿易の効率が大幅に上がり、需給双方の情報の非対称性が下がり、取引のコストが下がった。越境ECは中国の貿易の新たな原動力の重要な現れの一つであり続ける」と分析・判断した。
またAI技術の普及と応用の掘り下げは、越境ECが中国製品の輸出を加速するため、新たな可能性を提供した。多くの越境ECプラットフォームが、越境業者に特化した一連のAIツールを発表した。これらのツールにはテキスト翻訳、キーワード抽出、商品詳細情報作成、市場分析などが含まれ、業者に全面的なスマートサービスを提供する。AIツールで最適化発表された商品は、海外の購入者の検索にかかりやすく、購入につながる。データによると、世界では3万社以上の中小企業がアリババのAIビジネス助手を使用している。
スマート技術により物流フローを最適化し、サプライチェーンの透明性と効率を高める越境ECプラットフォームが増えている。越境ECは将来的に、ビッグデータ、AI、IoTなどの新興技術をさらに導入し、サプライチェーン全体のデジタル化・高度化を実現する。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2025年2月5日
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