2700万kW以上のプロジェクトが続々と始動し、中国の原発建設は今年、全面的なスパートの段階に入った。新型商業炉の運転開始に伴い、中国の原発技術は追う者から先行者に変わり、世界のクリーンエネルギー新時代の到来を早めている。
データによると、2024年に中国で運転中の原子炉は57基(台湾地区を除く)で、設備容量は5943万1700kW。原発は全国の2%未満の設備容量で4.7%の発電量を生み出した。中国の原発設備容量は30数年間で約200倍増加し、目覚ましい発展を遂げている。
中国では24年に原子炉2基が運転を開始した。同時に山東省、浙江省、遼寧省、広東省、広西壮(チワン)族自治区、福建省で多くのプロジェクトが建設中か、着工を予定している。設備容量は2700万kW以上。
国際エネルギー機関は、24−26年の間に世界の原発設備容量が2900万kW増加すると見ている。この期間中に中国で建設中のプロジェクトのすべてが運転開始することはないが、実際のシェアが大きいことは間違いない。
国際原子力機関によると、中国は現在28基で「世界で建設中の商業炉数」のトップになっており、2位以下のインド(7基)、ロシア(4基)、韓国(2基)の合計を上回っている。
中国の地方政府は原発発展により意欲的だ。
上海は原発がないが、原発産業の質の高い発展の行動案を昨年発表したことに続き、今年の年初には原発産業の支援を政府活動報告に書き込んだ。新春の仕事始めの翌日、上海市の指導者は自らチームを率いて調査研究に乗り出し、上海で世界クラスの原発産業クラスタを作るとした。
山東省や福建省なども原発を経済モデル転換及びグリーンな発展の新たなエンジンとしている。
中国の原発は今後、高速発展の流れを維持する。「中国原子力発展報告書2021」は、中国の運転中の原子炉の設備容量は30年に1億2000万kWにのぼると予想。米誌「ザ・ディプロマット」は、中国の原発による発電量は30年に米仏を超えて世界一に飛躍するとした。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2025年2月27日
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