経済支援の効果をよりよく発揮するため、中国は今年積極的な財政政策を実施している。中国各地は目下、重点分野に焦点を絞り、民生の改善、消費の促進、経済の底力の強化に関する一連の財政支援策の実施を加速させている。
遼寧省大連市にある東北地区最大規模の海上横断橋「長海大橋」プロジェクトがこのほど、正式に始動した。完成後にはわずか20分で島から陸地に移動できる。江蘇省は今年500件の省重大実施プロジェクトを計画しており、うち戦略的新興産業プロジェクトが6割以上を占め、製造業のモデル転換及び高度化に新たな原動力を注ぐ。地方政府特別債券や超長期特別国債などの資金サポートを受け、一連の重点プロジェクトの推進が加速している。
また「両新」(大規模な設備更新及び消費財買い替え)政策の範囲拡大に向けた、財政資金のサポートが持続的に拡大している。中央財政は現在すでに消費財買い替えの第1期・810億元の資金を前倒しして支給しており、各地も現地の実情に応じた形で消費財買い替えへの支援を拡大している。黒竜江省はすでに超長期特別国債の10億元の資金と、5000万元の省級関連資金を各地に分配している。深セン市はこのほど、消費財買い替えを支えるため、家電製品の対象品種をAIスマートグラスや掃除ロボットなどのスマート新消費財に拡大するとした。
中国は今年、地方政府特別債券の規模を前年より5000億元増の4兆4000億元としている。また、前年より3000億元増の1兆3000億元の超長期特別国債を発行し、うち5000億元を「両新」政策の範囲拡大に、8000億元を「両重」(国家重要戦略の実施及び重点分野の安全能力構築)プロジェクトに用いる。財政部門は債券資金予算の下達を急ぎ、資金が具体的なプロジェクトに早急に利用され、成果が現れるよう取り組んでいる。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2025年3月19日
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