日本の視察を終えたばかりの浙江米米智康科技有限公司(以下「同社」)の馬達飛CEOは19日夜の取材で、「日本はシルバー経済が発展し、成熟している。当社は現地の介護サービス企業と協力協定を締結した。当社が生産する高齢者向け木製玩具が日本の家庭と老人ホームに入り、高齢者の生活に楽しみを添える」と述べた。
同社が位置する浙江省麗水市雲和県は「中国木製玩具の里」と呼ばれる。同県の木製玩具生産企業は1100社弱で、直接の就業者は3万人以上。木製玩具は世界の100以上の国及び地域に輸出されており、世界の40%のシェアを占めている。雲和木製玩具産業の2024年の輸出額は40億元以上。
木製玩具は雲和の伝統産業で、1970年代に始まった。現地の木製玩具はかつて児童向けが中心で、「童話雲和」という名を得た。近年、世界で新しいものを求める「シルバー族」が増える中、シルバー経済に期待する雲和木製玩具企業が新事業を手掛けている。
馬氏は、「当社は海外市場の各需要に基づきオーダーメイドする。ドイツの高齢者はチェスが好きで、当社は質感ある天然木の駒を作った。日本の高齢者の間ではけん玉が人気で、当社は新たな生産ラインを設計・研究開発した」と述べた。
雲和県金成木業有限公司の葉晨総経理は、中国の木製玩具が世界のシルバー経済のチャンスを掴む時が来たと見ている。「今後は欧米市場で東洋の哲学と非常にシンプルなデザインを持つ高齢者向け木製玩具を販売し、より多くの海外消費者を集める」
今年の政府活動報告は、「高齢化に積極的に対応し、養老事業及び養老産業政策メカニズムを改善し発展させ、シルバー経済の発展に取り組む」とした。伝統産業とシルバー経済の融合は、養老サービスシーンを持続的に豊富にし、養老消費の潜在力を引き出す。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2025年3月21日
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