米連邦準備制度理事会（FRB）は現地時間4月23日、地区連銀経済報告（ベージュブック）を公表した。ベージュブックによると、前回の報告以降、経済活動にほぼ変化はないが、国際貿易政策の不確実性は各報告の中に普遍的に存在する。経済活動は5地区だけでわずかに拡大し、3地区では変化なし、4地区でわずかに縮小した。

全体的に見て、レジャーとビジネス観光がいずれも縮小し、一部地区では外国人観光客数もやや減少した。住宅販売はやや増加し、多くの地区で低在庫レベルが続いている。貸付需要は横ばいまたはわずかに増加。一部地区の非金融サービス需要はわずかに低下した。全体的に見て、輸送活動はわずかに増加。製造業の状況はそれぞれ異なるが、3分の2の地区で製造業活動は変化なし、またはわずかに縮小している。エネルギー業界はわずかに増加。農業状況は多くの地区で比較的安定している。経済の不確実性の増加、特に関税をめぐる不確定性により、多くの地区の見通しが著しく悪化した。

各地区の物価はやや上昇し、大多数の地区で関税により企業のコストが急増している。多くの企業が供給業者から通知を受け取り、コストはさらに上昇すると見られる。企業報告は、貿易政策の不確実性を受け、企業は関税追加料金の徴収、または料金設定期限の短縮を決めたとしている。大多数の企業がコストの増加分を顧客に負担させると見られる。ある報告は、コスト上昇により、利益率に影響が出ると示した。

「中国網日本語版（チャイナネット）」2025年4月24日