ポップマートの成功はサプライチェーン全体の連携によるもので、複数の上場企業が関与している。例えば、青木科技はポップマート天猫(Tmall)旗艦店の運営を代行し、衆信旅遊集団はポップマートのテーマパーク「ポップマートシティ」の公式チケット代理店を務める。中国旅遊集団の中免(CDF)はポップマートのポップアップストアを導入し、三亜国際免税店にトレンドトイの要素を加えた。
IP経済の大きな可能性に注目した上場企業が続々と参入。上海晨光文具(晨光股份)は若者に人気のIPや二次元コンテンツを活用している。実用性だけでなく、趣味性や情緒的価値も兼ね備えた商品開発を進めている。
また、愛慕股份の子供向けブランド「Aimer Kids」は、クロミ、アナと雪の女王、ウルトラマン、ペッパピッグ、パウ・パトロール、マイリトルポニー、トランスフォーマー、あひるのペックルなど多数の人気IPとコラボレーション。さらに、子供用肌着のブラインドボックスを業界で初めて展開し、IPコレクションカードなどの付加価値を高めている。
深圳齋心集団は、「中国のIPを深堀りし、中国のストーリーを世界に発信」をテーマに、自社ブランドの強みと流通経路を活用し、IPパートナーとのコラボ商品を通じて、伝統文化とデジタルマーケティングを融合させた戦略を推進。
福州公孫策PRコンサルティングのパートナーである詹軍豪氏は、「企業はIPのポジショニングを明確にし、ターゲット層を正確に把握する必要がある。コンテンツと形式のイノベーションを通じて共感を生み、質の高いIPを構築すべきだ。同時に、リソースを統合し、クロスオーバーコラボレーションを強化し、データ分析を活用して戦略を最適化し、IPの長期的な価値を掘り起こすことが重要」と話した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2025年6月12日
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