12月11日から中国の気象科学研究部門はチベット高原の東部地域で一年間を期限とする大気科学研究実験を始めた。最近、チベット高原の気象科学データの取得は国際業界、世論が注目するホットな話題となっている。関係筋によると、これまでの20年間、わが国の科学者はチベット高原において相次いで2回の大気科学実験を行った。今回の観測はチベット高原の東部地域及びその下流に位置する地域に対する大気観測であり、その地域の大気境界層の奥底を解明し、データによる予報方式の完備、予測能力の向上のための基礎固めができる。
チベット高原はとても広く、地形状況は非常に複雑であり、その上、気象観測ステーションが少なく、関係資料も少ない。そのため、チベット高原についての科学研究には依然としてさまざまな困難が存在しており、わが国の高原地区、長江中・下流地域の夏季降雨に関する予報の的確率の制約となっている。伝えられるところによると、チベット高原東部地域は水資源が豊富であるので、わが国はこの地域の長江上流で発電量が三峡ダムの2倍に相当する水力発電所を建設するという。
今回の大気科学実験は主に中国気象局成都高原気象研究所、中国気象局武漢暴雨研究所、中国気象局数値規格刷新基地などが担当する。
「チャイナネット」2007/12/13 |