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07年の「中国十大考古学新発見」・浙江余杭良渚文化古城遺跡
発信時間: 2008-05-05 | チャイナネット

西城壁白原畈

 

浙江省杭州市の西北約20㎞、三面を山に囲まれた峡谷地帯に位置する。東苕渓谷が西南から東北の方向へと続く、2つの山の間の約40㎢の範囲に、130カ所余りの良渚文化遺跡が分布している。反山や瑶山、匯観山などの貴族の墓地や祭壇、面積約30万㎡にわたり土を打ち固めて基礎にした大規模な莫角山遺跡など。

06年6月-8年1月にかけて調査が行われ、発掘面積は2700㎡に達した。すでに城壁の分布範囲や堆積状況、年代の下限がほぼ明らかになっている。

 

西城壁葡萄畈で出土した黒陶

 

良渚古城は南北の長さ1800-1900m、東西の幅1500-1700m、総面積は約290㎡。配置はやや丸みを帯びた長方形をなし、南北の方向が正面となっている。城壁は底部に一般に石を敷いて基礎とし、その上に比較的純度の高い黄色い粘土で築かれている。底部の幅は40-60m、現存する高さは比較的保存の良いところで約4m。四面に城壁を築く方法はほぼ一致しており、構築技術から城壁の完全性が見て取れる。城壁の内と外に濠があり、その縁に城壁の土を重ねて圧した良渚文化後期の堆積があった。西城壁白原畈ではさらに、窯穴により破壊された良渚文化後期の城壁を発見。これらはこの古城が使用され、または廃棄された下限が良渚文化後期より遅くないことを物語っているが、築城の年代はやはり今後の考古学調査を待たなければならない。

中国十大考古新发现

良渚古城城壁と莫角山遺跡の分布図

 

良渚古城は長江下流で初めて発見された良渚文化時代の遺跡であり、同時代の中で面積最大の古城である。この発見によって良渚文化の研究に新たな視点が開かれ、中国文明起源の研究で新たな重要な資料となる。

「チャイナネット」2008年5月5日

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