ホーム>>文化>>考古学
07年の「中国十大考古学新発見」・河南新鄭唐戸遺跡
発信時間: 2008-05-04 | チャイナネット

中国十大考古新发现

 

石核

遺跡は河南省新鄭市観音寺鎮唐戸村の南部から西部にかけて、潩水河と九龍河が交差する狭角の台地に位置する。代々「黄帝の口」と呼ばれてきたところで、第6回全国重要文化財に指定された。唐戸遺跡は文化遺産が豊かである。裴李崗文化や仰韶文化、龍山文化、二里頭文化をはじめ、商や周の文化が一つの時代を越えて集落群遺跡を形成している。南北の長さ1860m、東西の幅300-860m、面積は約140万㎡。なかでも裴李崗文化の遺跡は30万㎡と、これまで国内で発見された同文化の遺跡としては最大。

 

中国十大考古新发现

住居跡

 

06-07年、鄭州市文物考古研究院は「南水北調」(南方の水を北方に送るプロジェクト)の中ラインの工事に合わせ、遺跡の全面的調査を実施。その結果、旧石器の加工場所が4カ所、5000㎡にわたる裴李崗文化時代の大型住居遺構を発見、重要な文化遺物も出土した。このほか、確認できた裴李崗文化時代の住居跡は63カ所、窯穴204カ所、溝4本(排水系統は1本)、濠が1本見つかった。こうした新たに発見された住居跡は、数が多いだけでなく、様式も多様で、一間式が60カ所、双間式が3カ所あった。比較的規則正しく配置され、4組の配置に分かれ、そのうち2組は配列式が特徴で、新石器時代早期の集落では重大な考古学的発見である。裴李崗文化が内包する意味はさらに豊かになり、集落の形態や住居の建築様式、とくに裴李崗文化時代の家族組織や構造、農業文明の起源などを研究する上で重要かつ学術的な価値がある。

 

「チャイナネット」2008年5月4日

  関連記事

· 07年の「中国十大考古学新発見」・河南許昌霊井旧石器遺跡

· 鴻山遺跡博物館と呉文化博物館開館 呉越文化を展示

· 雲南省海門口遺跡で3000年前の炭化した麦を発見

· 河北省の崇礼で約2000年前の古城遺跡を発見

· 唐代・宋代の遺跡が出土 四川省綿陽市

  同コラムの最新記事

· 福建省で450年前のミイラを発見 皮膚に弾力

· 最大規模のジュラ紀の恐竜の足跡石群を発見

· 新疆ゼン善県で恐竜の足跡が初めて発見

· 「2007年度中国十大考古学新発見」が発表

· 雲南省海門口遺跡で3000年前の炭化した麦を発見