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07年の「中国十大考古学新発見」・新疆庫車友誼路晋十六国時代煉瓦室墓
発信時間: 2008-05-29 | チャイナネット

中国十大考古新发现

晋墓M1

 

新疆ウイグル自治区庫車(クチャ)県友誼路での地下街工事現場の南端、西の方向に亀兹古城の東壁から約500mのところに位置する。地表から3-10mのゴビ砂礫層に比較的集中して分布している。砂礫層上部は厚さ2-3mの晩期の土層。墓は砂礫層の上と下を掘って造られていた。

発見された煉瓦室墓は、数が比較的多く、造りも精緻で、密集して分布しており、規模の比較的大きな墓地だったことを示している。発掘されたのは竪穴墓(3基)と煉瓦室墓(7基)。煉瓦室墓は、長方形の単室墓、斜め墓道のあるドーム状の単室墓、斜め墓道のあるドーム上の双室墓に分かれる。ドーム状煉瓦室墓は、斜め墓道、墓門、甬道、墓室、耳室などで構成。一部の墓門の上には照壁があり、その上に獣や鹿、四神などの彫刻装飾が施されていた。一部の墓室の煉瓦上には紅色や黄色の彩色画が残っていた。多人数、多数回埋葬用の墓地で、棺は煉瓦製。一部金を張った木管の漆皮とその残片が見つかった。墓内には五銖銭が大量にばらまかれ、このほかに副葬品として陶製の缶や油ランプ、鉄鏡、鉄製の矢尻、金箔装飾品、亀兹小銭などが出土。

中国十大考古新发现

晋墓M3墓門上部の照壁

 

埋葬方法は内陸部と同じで、酒泉や嘉峪関の魏晋の壁画墓、敦煌の佛爷廟湾墓地と祁家湾墓地、大通上孫寨墓地などの煉瓦室墓と酷似している。墓の年代は晋―十六国時代(3世紀末―4世紀末)か、それよりやや遅い年代と推定される。

この典型的な漢墓がクチャで発見されたことは、晋―十六国時代に中原の漢文化が西域の亀兹地区に直接的な影響を与えたことを反映している。埋葬者は伝統的な漢晋文化の影響を深く受けた亀兹国の貴族である可能性がある。

 

「チャイナネット」2008年5月29日

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