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07年の「中国十大考古学新発見」・湖北鄖県遼瓦店子遺跡 |
発信時間: 2008-05-05 | チャイナネット |
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遺跡は湖北省鄖県柳陂鎮の遼瓦村四組に位置する。海抜151-174m。「南水北調」プロジェクト湖北ダム地区の第2次文化財保護プロジェクトの一環。現存する遺跡の総面積は12万㎡。 05-07年にかけて、武漢大学考古学・博物館学部と湖北省文物考古研究所が遺跡の6600㎡にわたって発掘を行った。その結果、新石器時代後期、夏、商、西周、東周、漢、唐、宋代の遺跡と遺物が大量に出土した。とくに新石器時代から西・東周までの遺物が最も多い。初期の研究成果によれば、同遺跡の発掘はこの地域の歴史と文化を深く理解する上で重要かつ学術的価値がある。 一.同遺跡で出土した新石器時代から西・東周までの遺物は、この地域の文化の発展の空白を埋めるもので、漢代以降の長江上流地域での文化発展の序列を示す標準となる基準を確立することができる。 二.同遺跡では夏代の遺跡が最も多く、集落の形態が比較的良い形で残っているため、集落のさらなる考古学的研究の条件を備えている。同時に、夏代の典型的な遺跡から出土した典型的な器物は実に様々で、また特徴が鮮明であり、夏代の一つの地域の文化的類型が新たに発見されたことになる。 商代の器物
三.同遺跡では、湖北省西北部で初めて二里崗下層から殷墟一期までの典型的な商文化の遺物が発見された。商代の歴史や文化、地理などの分野の研究にとって重要な発見である。 四.同遺跡は楚文化起源の中心をなす地帯に位置し、東周時代は典型的な楚文化の遺物である。遺跡から西・東周文化の変遷の関係がはっきりしたことで、楚文化の遺物に対する総合的研究は西周の早期まで遡ることになり、早期楚文化の起源と発展を模索する上で重要な手がかりとなる。
「チャイナネット」2008年5月5日 |
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