考古学者たちの3カ月近くの発掘作業を経て、湖北省鄂州市郭家档の古墳群のあるところで100余りの古代の墓と1000点余りの文物が発掘された。鄂州市博物館によると、湖北省の文物専門家の鑑定では、国家クラスの文物が204点もあることが分かり、そのうち、一級11点、二級30点もあるということである。
鄂州市博物館考古学チームのキャップ徐国勝氏によると、11点の一級文物はすべて三国時代(220~280年)のもので、壷、鎮墓獣といわれるもの、牛車、楽俑、馬に乗る俑、重箱、燻し器などを含む9点の青磁器文物と麒麟(きりん)に乗った人の形をした灯、かめの形の硯の水差しを含む2点の青銅器は初めて出土したもの。他の出土品も非常に精緻なもので、まれに見るものであり、非常に高い歴史的な価値、科学的価値、芸術的価値があり、またとない貴重な文物である。
麒麟に乗った人の形をした灯
鄂州市でこれほど多くの三国時代の文物が出土したのは、ここがかつての都だったことと関係あると思われる。三国時代の孫権は都を鄂州に9年間も置いた。その後、都を建業(現在の南京)に移してからも鄂州は副首都であった。そのため、三国時代の文物が多数の墓の中に埋蔵されているのは当然のことであろう。
一級文物、青磁の楽俑
「チャイナネット」2008/07/17