中国の衛星が来年9月、初の火星探査に旅立つ。さらに、中国は第二期月探査事業として、2013年に月に向けて軟着陸機と月面車を打ち上げる予定だ。中国航天科技集団の王励処長が珠海で2日午前、第7回中国国際航空航天(宇宙)博覧会の開幕前にこのような驚くべき情報を明らかにした。「広州日報」が伝えた。
王処長は、「中国は第二期月探査事業を正式に立ち上げ、2013年には軟着陸機と月面車を打ち上げる予定だ」と話した。
「わたしたちは博覧会の開催期間中、アンテナを立て、太陽電池パドルを展開し、カメラをのばし、前進後退を行い、軌道に乗る前の着陸機の動作など、月面車の月探査の様子を会場で披露する」と紹介。来年9月には、中国の衛星がロシアの宇宙船に搭載されて初めて火星に打ち上げられ、11カ月の長い飛行を経て、2010年8月前後に火星の高空軌道に到達し、火星の環境や、太陽風と火星の磁場との関係などについて観測を行う予定だという。
火星探査を来年9月に選んだ理由として、この時期は打ち上げから火星到着までの時間が最も短いと割り出されたためだという。短いといっても、月探査よりもはるかに長い11カ月という時間を要する。成功すれば、中国の火星探査にとって、確実な第一歩を踏み出すことになる。(編集KA)
「人民網日本語版」2008年11月3日
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