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中日韓の天文学者、共同で銀河系の秘密を探査
発信時間: 2009-02-01 | チャイナネット

伝えられるところによると、中国、日本、韓国の天文学者はそれぞれが開発した電波望遠鏡によって、世界最大の電波望遠鏡グループを構築中である。19台の電波望遠鏡のトータルの観測範囲は日本の小笠原諸島、北海道から中国のウルムチ、昆明までをカバーすることができ、世界最大の電波天文観測ネットとなる。日本の「カグヤ」が搭載している観測設備を組み入れれば、望遠の直径は2万4000キロに達する。

東アジア超長基線電波干渉法(VLBI)観測計画の中国側科学者、中国科学院上海天文台の沈志強研究員はこのほど記者の取材に、中国の天文学者たちが30年間の努力を経て構築したVLBIネットは世界の電波天文学研究に大きく貢献しており、われわれはこの技術を月を周回する衛星の軌道測定にも利用することに成功裏した、と語った。

現在、中国科学院のVLBI観測システムは上海の直径25メートル、北京の直径50メートル、昆明の直径40メートル、ウルムチの直径25メートル、合わせて4基の電波望遠鏡と上海データー処理センターからなるものである。各観測ステーションは同じ目標を追跡観測し、その記録をリアルタイムでデーター処理センターに伝送し、コンピューターはこれらの観測データーによって天体の精確な位置を計算することができる。

東アジアVLBI観測ネットの主な仕事は、日本の電波天体観測計画が実施中の銀河系の製図を完成することである。日本の天文学者も、中国の4台と韓国の3台の望遠鏡を加えると、恒星位置測定の精度は倍引き上げられると確信している。

韓国と日本の科学者は超のつく大量の観測データーを統合する特別のコンピューターを開発中であり、来年末にソウルで使用に交付することになっている。東アジアVLBI観測計画は2010年にスタートする。

「チャイナネット」2009/02/01

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